「言葉」のはじめに、「あ」のつくものをいくつ言えますか?
「あめ」、「あさがお」、「あじさい」、「アイスクリーム」…など、いろいろありますね。
では、「言葉」の最後に「し」のつくものをいくつ言えますか?
「うし」、「あし」、「こけし」、「わし」…。
さあ、すぐに言葉が出てたでしょうか。
本教材は「言葉の音数」の学習をベースとして、「ものの名前」のはじめの音、終わりの音の理解を深めていきます。
「同頭音(どうとうおん)」は、言葉のはじめが同じ音ではじまるものを探す問題です(図1)。
「同尾音(どうびおん)」は、言葉の最後にくる音が何であるか考え、また同じ音で終わるものを探す問題です(図2)。
このような「言葉領域」の問題は、小学校に入ってからの国語力につながるため、小学校受験においても重要視されています。
まずは「言葉の音数」の理解、そして「同頭音」、「同尾音」、次に「しりとり」の問題へとつながっていきます。
このシリーズを通して、さまざまな音ではじまる言葉、あるいはさまざまな音で終わる言葉を3つ以上は言えるようにしておきましょう。
言葉の理解が深まっていくと、はじめの音を組み合わせて新しい言葉をつくる問題(図3)や、反対に終わりの音を組み合わせて別の言葉をつくったりする問題(図4)などもあります。
学習のポイント
普段から、例えば、
「『か』ではじまる名前のもの、どっちが早く言えるかな?」
「『め』で終わることばを一緒に探そうね。」
などのように遊びに取り入れていただきたいと思います。
そのときに気をつけることは、まわりの大人は正しい言葉を使うことです。
例えば、幼児と話すときに、言葉の最初になんでも「お」をつけてしまう大人がいます。
「おてて」、「おくち」、「おようふく」、「おくつ」等々…。そうすると、子どもは「お」がついた言葉を一つの単語として覚えてしまいます。子どもとの会話には、必要以上にていねいな言葉を使わないよう心がけてください。
「お月さま」など、物語や歌、行事などでよく使われる言い方もありますが、「月」と言っても理解できるようにしていただきたいと思います。
また「羽子板」のことを「はねつき」、「歯ブラシ」を「歯みがき」と思い込んでいるようなこともありますので、この機会に呼び名の正否を確認してみてください。