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「シンデレラ」ヨーロッパの民話

むかしむかし、あるところに、美しい娘がいました。幼い頃に両親を亡くした娘は、父親が再婚した継母と2人の義理のお姉さんにまるで召使いのように扱われていました。
継母とお姉さんは、娘を「シンデレラ」とよびました。「シンデレラ」は、「灰だらけ」という意味です。
ある日、王子様が舞踏会を開くことになり、お姉さんたちはきれいに着飾って出かけていきます。
さみしくてシクシクないている娘のところに現れた魔法使いは、シンデレラに素敵な魔法をかけ、舞踏会へ送り出します。
そこから始まる、シンデレラストーリーを、お楽しみください。

「シンデレラ」のあらすじ・ポイント

【主な登場人物】
シンデレラ、継母とその娘たち、王子、魔女、大臣
あるところに心優しく美しい娘がいた。母親が亡くなり父親が再婚したので、娘には新しい母と姉ができた。その後すぐ父親も死んでしまった。
継母と二人の姉は美しい娘に嫉妬して娘をいじめた。家の掃除を言いつけ、娘の部屋を取り上げて屋根裏部屋に追いやり、娘を「シンデレラ（灰だらけという意味）」と呼んだ。
ある日、家にお城から舞踏会の招待状が届く。王子様の花嫁を選ぶためのものだ。シンデレラは留守番を言いつけられ、母と姉たちは着飾って出掛けていった。
シンデレラが「行きたかった」と泣いていると、魔法使いのおばあさんが現れ、シンデレラの願いを叶えてくれるという。
おばあさんは魔法でかぼちゃを馬車に、ねずみを馬に変身させ、ボロボロの服もきれいなドレスに変えた。そしてガラスの靴を渡された。
おばあさんは、魔法が効くのは12時までなので、それまでには帰りなさいと言う。シンデレラは礼を言い、かぼちゃの馬車に乗って城へ出掛けた。
城では皆シンデレラの美しさに驚く。王子はシンデレラに惚れ、ダンスに誘って楽しい時を過ごす。気がつくと12時の鐘が鳴りはじめたので、慌てて帰ろうとするシンデレラは、ガラスの靴を片方落としてしまう。
シンデレラが去ったあと、王子は残されたガラスの靴を拾い、持ち主を探し出してその娘と結婚すると言い出した。
大臣が靴を持って街の家々を訪ね、足にピッタリと合う娘を探して回った。
シンデレラの家にもやってきて、姉たちが履こうとするがとても小さくて無理だった。家来がシンデレラにも履いてみるよう促すと、ピッタリ合うことが判明。
シンデレラは城に呼ばれ、王子と結婚して幸せに暮らした。