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「さるかにがっせん」日本の民話

ある日のことです。おかあさんガニがおにぎりをひろいました。そこへおなかをすかせたサルがやってきて、持っていたかきのたねと、おかあさんガニのおにぎりとをとりかえっこします。
「このたねひとつで、かきのみがいっぱいにできる。おにぎりより、おなかがいっぱいになるよ。」
おかあさんガニは、子ガニたちと、毎日かきの木に水をやり、やがてたくさんのかきのみが実ります。
しかし、木にのぼることのできないカニたちは、かきの実をとることができません。そこへ、サルがやってきます。
いじわるなサルは、かきの実をひとりじめにした上に、おかあさんガニにかきの実を投げつけ大怪我をさせてしまいます。
それを見たハチは、たいそう怒って、サルをこらしめようと、仲間を集めます。
さてさて、いじわるなサルを反省させることができるのでしょうか。
ハラハラドキドキの「さるかにがっせん」をお楽しみください。

「さるかにがっせん」のあらすじ・ポイント

  • 【主な登場人物】
    母ガニ、子ガニたち、猿
    蜂、臼、栗、牛のフン
  • ある日、一匹の母ガニがおにぎりを拾う。そこに現れた猿が、持っていた柿の種とおにぎりの交換を持ちかける。
  • 母ガニは子どもたちのために一旦は断るが、「この種を植えて育てれば、実がたくさんなるので、おにぎりよりもお腹いっぱいになる」と諭され、それならばと喜んで取り替える。
  • カニはさっそく種を畑に植え、子どもたちと一緒に歌いながら水をやった。
    「早く芽を出せ柿の種、出さねばハサミでほじくるぞ。」
    「早く木になれ柿の芽よ、ならなきゃハサミでちょん切るぞ。」
    「早く実がなれ柿の木よ、ならなきゃハサミでちょん切るぞ。」

    柿の木はどんどん育ち、そしてたくさんの実をつけた。
  • しかし母ガニは木に登ることができないので実を採れず困っていると、猿がやってきて代わりに採ってくれるという。
  • 猿は柿の木に登ると、赤くなった実を採ってはどんどん食べ始めた。母ガニは自分たちにも採ってくれるよう頼むと、猿は青い実を採って母ガニに投げつけ、赤い実をたくさん持って去っていった。
  • 怪我をした母ガニに子ガニたちが寄り添って泣いていると、ハチがやってきて、事情を知ると怒り猿をこらしめようと提案。ハチは臼、栗、牛のフンを連れてきて、子ガニたちと一緒に猿の家に向かう。猿の留守の間に、それぞれの場所にこっそりと隠れた。
  • 猿が帰ってきて囲炉裏の火に当たっていると、中に隠れていた栗がバチンと弾けて猿の顔に命中。
    驚いた猿は、顔を冷やそうと水瓶に近づくと、中にいたハチが出てきて猿のお尻をチクリ。さらに水瓶の裏に隠れていた子ガニたちが飛び出てハサミ攻撃。
  • 猿がたまらず外に飛び出すと、戸口にいた牛のフンを踏んでしまい滑って転倒、そこに屋根の上に控えていた臼が落ちてきて下敷きに…。
  • 痛めつけられて懲りた猿は反省し、二度と悪さをしなくなった。

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※ストーリーは一般的に知られているものを元に、のびラボでの編集を加え作成しています。

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