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「しあわせなおうじ」イギリスの童話

「しあわせなおうじ」は、アイルランド出身のオスカー・ワイルドによる子供向けの童話です。

ある町の中心部に立つ王子の像は、ツバメと共に、苦労や悲しみの中にある人々のために、自分の持っている宝石や自分の体を覆っている金箔を分け与えていきます。

その王子の像には、幸福な生涯を送りながら、若くして死んだとある王子の魂が生きていたのです。自らが生きていた時に知ることのなかった、人々の苦しみを目にして、なんとか幸せにしたいと願うのです。

しかし、自己犠牲の博愛の心は、やがて、王子とツバメの命を奪ってしまいます。

物語の奥深さや、作者の伝えたかったことは何なのか、ぜひ、思いを馳せていただけたらと思います。

「しあわせなおうじ」のあらすじ・ポイント

  • 【主な登場人物】王子の像:通称「幸せな王子」、つばめ
  • ある町の広場に金色に輝く王子の像が立っていた。その像は金箔で覆われ、目にはサファイア、剣にはルビーが埋め込まれ、心臓は鉛で作られていた
    町の人たちはこの像を誇りに思い、「幸せな王子」と呼んでいた。
  • ある秋の日、越冬のため南国へ向かう途中のつばめが像のもとにやってきて休んでいると、像の目から涙が流れてきた。
    つばめが驚いて王子になぜ泣いているのかをたずねた。
    王子は、生きているときは城で楽しく暮らしていたが、こうして像となり街を見ていると、たくさんの貧しい、不幸な人がいることを知り、嘆き悲しんでいるのだと言う。
  • そして王子はつばめに頼み、剣のルビーを外して病気の子がいる家庭のもとに、目のサファイアを貧しい劇作家と、マッチ売りの少女にそれぞれ届けてもらった
  • つばめは南国に向かうのをやめ、目の見えなくなった王子のそばにいることを決めた。
    つばめは王子に、街で見た困っている人や不幸な人の話を聞かせて、そのたびに王子は自分の金箔を剥がして届けさせた
  • 冬になり、つばめは弱ってついに力尽きると、その瞬間、王子の鉛の心臓はパリンと2つに割れてしまった。
  • 王子の姿は、金箔がすっかり剥がれてみすぼらしくなっていたので、像を取り壊すことになった。
    しかし溶鉱炉に入れても鉛の心臓だけは溶けることはなく、心臓はつばめと一緒に捨てられた。
  • 天国にてこの様子を見ていた神は、天使に「あの街で最も尊いものを2つ持ってきなさい」と命じると、天使は王子の心臓とつばめの亡骸を持ってきた。
    神は天使を褒め、王子とつばめは天国で幸せに暮らした。

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※ストーリーは一般的に知られているものを元に、のびラボでの編集を加え作成しています。

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